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楽園の冠
自創作品「アルトストーリア」を主軸とした創作小説・漫画を載せて行きます。
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序章


真実と後悔



人という生き物はとても儚い。
人という生き物はとても美しい。
人という生き物はとても思慮深く
そしてとても愚かだった。
人はいつか、死に絶える。
人はいつも何かを求め、そしてそれを知り、生を費やす。
死という試練は、人という世の航海において、最後の学ぶべきものなのだろう。
しかしそれでいいのか。
死を全うするだけで、それで生きた証になるのだろうか。


翼人という生き物はとても永い。
翼人という生き物はとても情け深い。
翼人という生き物はとても賢く
そしてとても愚かだった。
翼人は死を知っている。
だから永い時をかけ、死を迎えるのだろう。
死という試練は、翼人という空の航海において、人生の途中で学ぶべきものなのだろう。
しかしそれでいいのか。
生を全うするだけで、それで死んだという証になるのだろうか。


わからない
全部わからない。
何もかもが怖い。
私という生き物の年月についていけない人間達の死が怖い。
私という生き物の年月を生き、そして全てを知る翼人達の知恵が怖い。
人間は遠すぎる。 私を置いて死んでいくのだろう。
翼人は近すぎる。私という生の全てを知るのだろう。

誰も、私を知る者はいない。 いなくていい。 いないはずだ。
なのに、なぜこんなにも悲しいのか。
なぜこんなにも苦しいのか。
なぜこんなにも、愛おしいのか。

全てを知られるのが怖い。
独りになるのが怖い。

私は生と向き合えない。
真実を知りたくない。

生きているものと向き合えば、自分の終わりを知るようで辛いことばかりだった。
だから、目を背けた。

それでいい。 真実は知りたくない。
今までもずっとそうだったように、これからもずっとこの距離を保っていよう。

それが、弱虫の私にできるたった一つの行動だろう。

真実を背負うものとして、真実は残酷すぎるのだ。

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