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楽園の冠
自創作品「アルトストーリア」を主軸とした創作小説・漫画を載せて行きます。
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バレンタインデー
2月14日はバレンタインデーでしたね。
私は誰にもあげませんけど←


それで今日、2月22日は私の親友の誕生日です。
ダイヤモンド伝説の主人公・仄花はこの親友を元に作っています。 なのでここでは仄花と呼びましょうか。
名前は違いますけどね。
仄花はいつも私の創作の手伝いや、挿絵、キャラクター作りを手伝ってくれる優しい子です。
その子のためにバレンタインの小説を書きました。

追記からどうぞ( ´ ▽ ` )
【惨劇のバレンタイン】

「2月14日。
それは聖バレンタインの命日であり、それにちなんでバレンタインデーと呼ばれている。
バレンタインデーは女性が好意を抱いている男性にチョコレートを渡す日となっている。
なので男性はこの日は毎回そわそわしているのである」

「・・・・・・なに言ってんの」
トチ狂ったか? と仄花が教科書を机の引き出しに入れながら言った。
「バレンタインデーなんてただの幻想! ってことを言ってるの!」
拳を握りしめた那々星が地団駄を踏みながら言う。
「やめてよ、黒い袴着た女が地団駄なんて」
「なっ、なによ! この袴は!」
「はいはい・・・・・・」
頭を抱えながら仄花はため息。
まるでネジが一本、いや数本取れているかのような友を見ながら仄花は紙袋に入れた小さな箱を取り出す。
「あ、それ佐久夜くんに?」
「そうそう」
まだ帰ってきてないみたいだけどね。
と周りを見回す那々星。
「売店行ったんでしょ? 今日はお弁当作ってきてないからって言ってたし」
「それに蓮もついて行っちゃったんだよねー。 あーあ、楽しくないのー!」
「まぁ、そろそろ帰ってくると思うし」
あんたも蓮へのチョコ、用意しなさいよ。
そう言おうとしたら那々星はそれを遮るかのように声をあげる。
「まーみ! はいこれチョコ!」
「え、まじ? ありがとう! ・・・・・・ってこれゴミやん!」
「はっはっはっは!!」
眞美にわざとゴミを渡し、ふざけている那々星の後ろ襟を誰かが掴んだ。
「わぁお!?」
「すまん矢野、ちょっとこいつ借りる」
身長180越えの蓮が那々星を引き摺りながら仄花の所へ戻す。
「痛いよ! なにするのさ!」
「お前が買ってこいって言ったから、俺がわざわざ買ってきてやったんだぞ?」
襟足を抑える彼女に蓮は飲み物を渡す。 そして仄花にも違う種類のペットボトルを差し出した。
「あぁ、ありがとう。 頼んでないけど」
「こいつだけだったら不公平だろ。 安心しろ、全て金は那々星の財布から奪った」
「ちょっと!?」
財布を確認する那々星を横目に、佐久夜は蓮を窘める。
「嘘はダメだよ、蓮。 知ってるよ全部自分の財布から出してるなんて」
「ば、馬鹿野郎! バレるじゃねぇか!」
そんな佐久夜の手にはサンドウィッチとお茶。
と、沢山の小包。
「佐久夜くんそれ全部バレンタインチョコ!?」
「え、あ、うん。 いらないんだけどね」
先ほど廊下に出た佐久夜は女子に囲まれ身動きがとれなかったため、蓮が1人で売店に言ったのだという。
「毎回処理に困ってるよ。 最終的にはマネージャーにあげるんだけどね」
「食べないの?」
弁当の蓋を開けながら仄花が聞く。
「そりゃありがたいけど、流石に食べないよ。 だってあんまり喋ったこともない人ばっかりだし、それに本当に好きな人から貰ったチョコじゃないと食べないって決めてるから」
それを聞くと那々星は感心しながら言う。
「さすがモデル・・・・・・! 考えてることが違うんだね!」
「なぜ俺を見て言う」
椅子に座った蓮がパンの袋を開けるのと同時に那々星に尋ねる。
「え、だってチョコほしいって思わないの?」
「いるかよ。 俺チョコとか菓子類嫌いだし」
「え"」
それを聞いた那々星は膝から崩れ落ちた。 床に両手を付き、なにか呟き始める。
「なんということだ・・・・・・。 杯那々星、一生の不覚である。 まさか彼に好き嫌いがあるとは思いもしなかった。 やはりこれは腹を斬って自害するしかないというのかっ!」
「おーい?」
「くそっ! 不肖杯那々星、ここまでの人生である! 御免!」
「やめろって!」
30cm定規で自らの腹を斬ろうとする那々星を止める蓮。 それを馬鹿馬鹿しく仄花と佐久夜は眺める。
「あぁ、そうだ佐久夜。 これ」
「えっ・・・・・・」
仄花から差し出された綺麗に包まれた小箱。
可愛らしいリボンが良く映えている。
「バレンタインチョコ。 佐久夜に」
「そ、そんな。 僕が貰ってもいいの?」
戸惑う佐久夜に、仄花は俯きがちに言う。
「わ、私が佐久夜にあげたいって思ったから作ったの! はやくとりなさいよ!」
少し震えている彼女の手。 その手を握って佐久夜はつぶやく。
「ありがとう・・・・・・」
そして箱をそっと取った。
「本当にありがとう、仄花ちゃん。 嬉しいよ」
微笑む佐久夜。 仄花はそれを見て顔を少し赤くした。
「くぅ! 妬けるね!」
「ムードぶち壊しだろお前」
お茶片手に拳を握る那々星とパンを頬張る蓮。
「それでね蓮」
「なんだ」
黒い袴の少女の目、アクアマリンの目を見る蓮。
「実は蓮がチョコ苦手っていうの知らなくて」
「おう、初めて言ったもんな」
「バレンタインチョコ持ってきたけどあげれなくて」
「あぁ? 別にいらん」
なんていうかなー。
那々星は目を泳がせる。
そして自分を指差して言った。
「蓮へのバレンタインプレゼントは私! えへへっ!」
そうおどけて見せた。
那々星が考えたのは、蓮が「ふざけるなよ?」と言いながら苦笑する光景だった。 そうなるはずだと思っていた。
ところが。
「そうか、そりゃ嬉しい。 ありがたくいただくよ」
蓮はそういいながら立ち上がった。
立ったままだった那々星はびっくりしたのと混乱でふらふらと倒れそうになりながら壁に手をつく。
『バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ! なにいってんのこいつ! バカじゃないの本当』
高鳴る心臓を必死に抑え込む。
「冗談。 はやくチョコ出せ」
「は?」
「折角作ってきたんだろ。 仕方ないから食べてやるよ」
上から目線の蓮。 那々星はまた地団駄を踏みながら悔しがる。
「なんていうか・・・・・・お似合いっていうか」
「蓮と那々星ちゃんでしか出来ないコントだね」
佐久夜は仄花から貰ったチョコを一口食べながら言った。
「食べ・・・・・・てる」
「ん? すごく美味しいよ。 ありがとう」
「な、なんで。 好きな人から貰ったチョコじゃないと食べないって」
「僕は仄花ちゃんのことが好きだから」
サラッと衝撃的な事を口にした佐久夜。 その言葉に仄花は持っていた箸を落とした。
すると佐久夜は今気づいた様に口を抑える。
「うわっ! ごめん僕変なこと言ったね! あ、その好きってそういう意味じゃなくて、友達っていうか仲間として好きっていう・・・・・・!」
さくらんぼの様に顔が紅く染まった佐久夜。 彼は俯くとポツリと消え入りそうな声で言った。
「えっと、はい。 好きです」
「う、うん・・・・・・。 えっと、ありがとう」
自分もだ。 と言い切れなかった仄花は、箸を拾うと廊下へ出て手洗い場に向かう。
それを気まずそうに佐久夜が見つめる。
「さすがに、引いたよね・・・・・・」
「そんな事ないと思うよ。 仄花ちゃん、きっと喜んでる」
那々星が蓮にチョコを渡しながら佐久夜に言う。
「だって仄花ちゃんが佐久夜くんのこと嫌いだったら、チョコなんてあげないとおもうよ」
佐久夜はため息を吐くと、チョコの小箱を閉じた。
「佐久夜!」
ドアから仄花が佐久夜の名前を呼ぶ。
「は、はい!」
「これからは私のこと、呼び捨てでいいから」
照れくさそうに言った仄花。
自分の隣に座った仄花を見て、佐久夜はにっこり微笑んだ。
その横では那々星が携帯を取り出している。
『RE:那々星 (屮゚Д゚)屮カモォォォン』
那々星は携帯に早打ちでそう編集すると蓮に送る。
『RE2:蓮 バカーヾ(゚д゚)ノ゛』
蓮もそれに返信した。
『RE2RE:那々星 ( ゚Д゚)アライヤダ!!』
顔文字だけのメールのやりとり。 そのメールに終止符を打ったのは蓮だった。
「おい」
「はい」
蓮の苛立った声。 背筋を伸ばした那々星。
「何が言いたい」
「いえ・・・・・・そんなただの出来心だったんです」
「ほう。 それで」
「うっ・・・・・・うぅ、ひっく、ゔえぇ・・・・・・」
「きたねぇ泣き方すんじゃねぇよ!」
那々星は顔をあげるともぐもぐと自分の弁当を食べ出す。
「この奇想天外小動物が・・・・・・」
行動パターンが未だに読めない那々星を呆れた目で見つめ、蓮は頭を抱えた。
貰ったチョコの箱を開けると中には緑色のチョコが縦に並んで3つ、入っている。
形がそれぞれ違うそのチョコ。 1番上に入っていたハートの形のチョコを口に入れた。
口の中で広がる甘さ、その後に程よい苦味が甘さを抑えている。
「抹茶か」
覚えていたんだな、と蓮は思った。
今から5ヶ月前の9月。 初めて教団に入った時に確か那々星に言った。

『蓮・・・・・・くん、はいつも飴を舐めてるけど、飴好きなの?』
『いや。 抹茶が好きなだけだ』
『じゃあ抹茶味の飴なんだね』
『杯は抹茶嫌いなのか』
『うん。 苦いからちょっとね』

自分より身長も低ければ当然座高も低い。 その那々星の頭に手を乗せる。
「ありがとよ」
ポンポンと軽く頭を叩く。
蓮からは那々星の表情が見えない。 けれども彼はにっこり笑うとチョコの箱を鞄に大切そうに入れた。
那々星は顔を赤くしながら黙々と箸を動かしていた。


かくして、バレンタインで互いの距離が縮まったのは言うまでもない。
仄花と佐久夜はこの一件の後、いわゆる恋人同士になり。
那々星と蓮はよりよいパートナーとなったのである。

END

燃えるような恋がしたい(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾
では!
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