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楽園の冠
自創作品「アルトストーリア」を主軸とした創作小説・漫画を載せて行きます。
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贖罪の色 2
追記より小説です



贖罪の色




『拝啓 お義父様
俺は大きな罪を犯してしまいました。
自分では抱えきれない、本当に大きな罪です。
そのせいで彼女が今、辛い思いをしている。
貴方の娘を危険に晒してしまったことを、どうかお許しください』



『血の通わない親愛なる息子へ
君が気にすることではないよ。
君の中にいる彼のことも
あの子の中にいた彼女のことも
全て早めに気がつくことのできなかった私のせいだ。
君も大変だっただろう。
準備を整えたら、一度こっちに帰ってくるといい。
その方がきっとあの子も喜ぶ』



『拝啓 お義父様
そう言っていただけると、幾分か気持ちが楽になります。
準備は整えました。 一度、ギョーフへ渡ります』



『血の通わない親愛なる息子へ
ああ。 その方がいい。
落ち込んでしまったあの子を支えるのは、夫である君の方がきっと効果がいいから』







祭星はぼーっとしながらアークスシップの廊下を歩いていた。 特に何か用事があるわけでもないが、何もしないことには始まらない。
「久しぶりに嘉峯ちゃんの顔でも見に行こうかな・・・・・・。 ちゃんと料理上手になったのかな・・・・・・」
などと、前を見ずに言っていると誰かにぶつかった。
「うぎゅっ」
体制が崩れる。 倒れそうになった祭星をその誰かが優しく抱きとめた。
「おい、大丈夫か」
聞き慣れた声。 すこしぶっきらぼうだが、優しさのこもった声だ。
「・・・・・・蓮!?」
「久しぶりだな、祭星」
「な、なんで・・・・・・!? だってウィンにいるんじゃ」
「ちょっと旅行」
「そっ、そんなの聞いてない! どうして言ってくれなかったの!」
怒った調子で祭星がそう言うが、どことなく嬉しそうな顔をしていた。
蓮はそんな祭星の頭を撫でて、楽しそうに笑う。
「まぁまぁ、立ち話もなんだからさっさとカフェにでも行こう。 そこで全部話すよ。 あの時のことも全部な」
それを聞いた祭星は一瞬強張った顔をしたが、ゆっくりと頷いた。


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